連日、厳しい暑さが続く今年の夏。北海道でもエアコンが欠かせないほどの日が続き、ぐったりとしている方も多いのではないでしょうか。早くこの暑さが落ち着いて、心地よい秋風が吹いてほしいと願うばかりですね。
でも、この容赦ない真夏の太陽の下で、すでに「あの嫌な季節」のことを考え始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか? そう、北海道の長く厳しい冬のことです。
「去年の冬も暖房費で家計が大変だったな…」
「朝、布団から出るのが億劫になるキンとした冷え込みを、また味わうのか…」
もし、あなたがそんな風に、来る冬への不安を漠然と感じているのなら、それは非常にもったいないことです。実は、この「真夏の今」こそ、その不安を解消し、来たる冬を暖かく、そして経済的に乗り切るための準備を始める絶好のチャンスなのです。
断熱リフォームと聞くと、大掛かりな工事を想像して「費用も高そうだし、うちには関係ないかな」「冬が来てから考えよう」と思ってしまうかもしれませんね。しかし、本格的な冬が来てしまうと、工事の段取りが難しくなったり、業者さんも忙しくなったりと、かえって後回しになってしまうことがほとんどです。
だからこそ、今のうちに「どこを、どうすれば、どれくらい変わるのか」を知っておくことが大切です。
今回は、北海道の住宅を知り尽くした私たちホリケンラボが、あなたの家の暖房費を劇的に下げるための「3つのヒント」と、後悔しない断熱リフォームのポイントを、分かりやすく解説していきます。まだ暑さが残るこの時期に、暖かくてお財布にもやさしい快適な暮らしへの一歩を踏み出しましょう。
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ヒントその1:家の中で最も熱が逃げる「窓」を、今のうちにじっくりチェック!

家全体で、冬に最も熱が逃げていく場所はどこだと思いますか?
実は、その半分以上が「窓」や玄関ドアなどの開口部からだと言われています。壁や屋根に比べて、ガラス一枚の窓は圧倒的に断熱性能が低いのです。いくらストーブをガンガン焚いて部屋を暖めても、まるで穴の開いたバケツに水を入れるように、暖かい空気が窓からどんどん外に逃げていってしまっているのです。
逆に言えば、この最大の弱点である「窓」の断熱性能を今のうちに上げることが、最も費用対効果の高いリフォームになるということです。冬が来る前に、ぜひ一度、ご自宅の窓をじっくりとチェックしてみてください。
・去年の冬、窓際に近づくとひんやりとした冷気を感じませんでしたか?
・冬になると、窓ガラスがびしょびしょになるほど結露が発生していませんでしたか?
・窓の隙間から、まるで冷たい風が吹き込んでくるような感覚はありませんでしたか?
もし心当たりがあれば、それは窓の断熱性能が低いサインかもしれません。
具体的な対策としては、主に2つのアプローチがあります。
一つ目は「内窓の設置」です。
これは、今ある窓の内側にもう一つ新しい窓を取り付ける、比較的簡単なリフォームです。既存の窓と新しい内窓の間に空気の層ができることで、熱が伝わりにくくなり、断熱効果が飛躍的にアップします。まるで、一枚のシャツで冬を過ごしていたところに、もう一枚セーターを重ね着するようなイメージです。工事も1箇所あたり数時間で終わることが多く、今の時期に手軽に始められるのが大きなメリットです。さらに、防音効果が高まったり、冬場の悩みの種である結露の発生を大幅に抑えられたりといった嬉しい副産物もあります。
二つ目は「高断熱サッシへの交換」です。
こちらは、今ある窓のサッシ(窓枠)ごと、断熱性能の高いものに入れ替えるリフォームです。最近のサッシは、熱を伝えにくい樹脂製が主流で、ガラスも2枚のガラスの間に空気や特殊なガスが封入された「複層ガラス(ペアガラス)」や、3枚の「トリプルガラス」が標準的になっています。内窓設置よりも費用はかかりますが、家の見た目をスッキリさせながら、根本的な断熱性能の向上が見込めます。工事には足場が必要な場合もありますので、本格的な冬が来る前の、まだ雪のない今の時期に計画的に進めるのがおすすめです。
どちらの方法があなたの家に合っているかは、建物の状況やご予算によって変わります。まずは、去年の冬に特に寒さを感じた部屋の窓から対策を始めてみるだけでも、その効果にきっと驚くはずです。
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ヒントその2:壁・床・天井に隠された「断熱材」の老化を、今のうちに診断!

窓の次に見直したいのが、家の骨格を覆っている「断熱材」です。
断熱材は、壁の中や天井裏、床下など、普段は見えない場所に施工されており、家全体を魔法瓶のように包み込むことで、外の寒さが室内に入り込むのを防ぎ、室内の暖かい空気が逃げるのを防ぐという、非常に重要な役割を担っています。
しかし、この断熱材も永遠に効果を発揮し続けるわけではありません。
特に、築年数が古いお宅の場合、そもそも断熱材が十分な量入っていなかったり、年月を経て断熱材が湿気を含んで下にずり落ちてしまい、壁の上部がスカスカになっていたりするケースが少なくありません。これでは、まるでダウンジャケットの羽毛が偏ってしまったのと同じで、全く断熱効果を発揮できません。
断熱材を見直すサインとしては、以下のようなものが挙げられます。本格的な寒さが来る前に、ぜひご自宅をチェックしてみてください。
・去年の冬、暖房をつけても部屋がなかなか暖まらないと感じたことはありませんでしたか?
・家の特定の壁だけが、触るとひんやりと冷たく感じることはありませんでしたか?
・冬場、壁や天井に結露が発生しやすい場所はありませんでしたか?
・2階の部屋が1階に比べて異常に寒いと感じることはありませんでしたか?(天井の断熱材が機能していない可能性も)
・床下から冷たい空気が上がってくる感じがしたことはありませんでしたか?
こうしたサインに心当たりがあれば、一度、専門家による断熱診断を受けてみることをお勧めします。床下や天井裏から断熱材の状態を確認したり、場合によってはサーモグラフィーカメラを使って、家のどこから熱が逃げているのかを視覚的に調査したりすることも可能です。真夏から秋口にかけての涼しくなり始めた時期であれば、こうした調査もスムーズに行うことができます。
もし断熱材の性能が低下している場合は、既存の壁や天井の内側から新しい断熱材を吹き込んだり、床下に断熱材を追加したりするリフォームが有効です。家全体の快適性が格段に向上し、暖房効率が良くなることで、長期的に見れば光熱費の削減に繋がります。雪が降る前に工事を完了させれば、心置きなく暖かい冬を迎えられますよ。
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ヒントその3:断熱とセットで考えるべき「換気システム」を、今のうちに検討!

「断熱性能を高める」というと、とにかく家中の隙間をなくして、気密性を高めることが重要だと考えられがちです。もちろん、それは間違いではありません。しかし、ここで一つ大きな落とし穴があります。
それは、「換気」の問題です。
隙間だらけの古い家は、意図せずとも常に空気が入れ替わっていましたが、気密性が高まると、空気の流れが止まってしまいます。すると、室内の二酸化炭素濃度が上がったり、料理や人の体から出る水蒸気がこもってしまい、冬場に結露やカビの原因になったりします。これでは、せっかく快適な家にしたつもりが、かえって不健康な住環境になってしまいます。
そこで重要になるのが、「計画換気」という考え方です。
これは、新鮮な外の空気を計画的に取り入れ、汚れた室内の空気を排出する仕組みのことです。最近の住宅では、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
断熱リフォームにおいて特に注目したいのが、「熱交換型換気システム」です。
これは、汚れた室内の空気を外に排出する際に、その空気が持っている「熱」だけを回収し、新しく取り込む冷たい外気にその熱を移してから室内に供給する、という非常に賢いシステムです。このシステムを導入することで、窓を開けて換気した時のように室温を急激に下げることなく、常に新鮮な空気を保つことができます。つまり、暖房のエネルギーロスを最小限に抑えながら、クリーンな空気環境を維持できるのです。
断熱と換気は、車の両輪のようなもの。どちらか一方だけでは、本当の意味で快適な家は実現できません。断熱リフォームを検討する際には、ぜひこの「換気」の視点も忘れずに、業者に相談してみてください。冬が来る前にシステムを導入できれば、その効果をすぐに実感できますよ。
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まとめ:次の冬こそ「暖かく快適な我が家」で。真夏の今から無料診断を始めませんか?

ここまで、断熱リフォームを検討する上での3つのヒントについてお話ししてきました。
「窓」「断熱材」「換気」。この3つのバランスを今のうちに整えることが、北海道の厳しい冬を、暖かく、そして経済的に乗り切るための鍵となります。
「うちの家は、どこから手をつければ一番効果的なんだろう?」
「実際にリフォームするとしたら、費用はどれくらいかかるのかな?」
そんな疑問や不安をお持ちでしたら、ぜひ一度、私たちホリケンラボにご相談ください。
私たちは、ただ工事をするだけではありません。お客様一軒一軒の家の状況を丁寧に診断し、ご家族の暮らし方やご予算に合わせた、最適なリフォームプランを、本格的な冬が来る前にご提案することをお約束します。
今年の冬も、去年と同じように暖房費にため息をつきながら、寒さを我慢して過ごしますか?
それとも、この過ごしやすい気候の今だからこそ、少しの投資で、この先何十年も続く「暖かくて快適な暮らし」を手に入れますか?
その選択のお手伝いができることを、心から楽しみにしています。まずは、お気軽にお問い合わせください。

